10年メシが食える漫画家入門
著者本人が漫画家であり、自身の経験に基づいた漫画家として生き抜いていく実践的な方法論が書かれています。
マンガで食えない人の壁
漫画家や編集者の口から語られる、リアルな「プロの意識」。プロがプロである理由を知ることが出来ます。
マンガのツボがここにある!
漫画に大事なネームやコマ割りなど、どうすれば漫画の構成力が身に付くか、非常に優れた技術論を学べます。
人気絵師に聞いてきた
カントクや和遥キナなど、有名イラストレーターが絵の上達法を語っています。
アニメを仕事に!
リトル ウィッチ アカデミアや、キルラキルで有名なアニメ制作会社トリガーの、TRIGGER取締役&プロデューサーの舛本和也さんが、書いた良書。
この本はアニメの制作について書かれた本ではありますが、現場の空気や、プロとしての作品作りなどは漫画の世界でも通じるところがあります。学べる要素満載の本です。
PCで漫画を描こう!
マンガ脳の鍛え方
ジャンプの人気マンガ家37名のインタビュー集。
『ワンピース』の作者:尾田栄一郎や、
『銀魂』の作者:空知英秋など、気になる作家の制作にかける思いや、制作論など、漫画家志望の方にオススメの本です。
人物の作画が上手くなる本
漫画は魅力的なキャラクターが描けると、それだけで半分は勝ったようなモノだと言う人もいます。
それだけ、漫画においてキャラクターは大事です。
その魅力的なキャラクターを描くのに大事なのが、人物の作画技術です。
骨格や筋肉の正しい知識で漫画は上手くなる
いくら魅力的な人物の性格や、設定を思いついても、漫画にする以上、人物を絵にする最低限の作画技術が必要になって来ます。
そこで必要になって来るのが人物の仕草や表情などの知識。
人体の、骨格や筋肉の構造についての正しい知識です。
骨格と筋肉を理解して上達する
人体が上手くなりたくて、たくさん参考資料集を買い漁った僕が、特にオススメする一冊。
•実写のモデルさんのポーズに連動して、筋肉や骨格が分かりやすく図で載っているので、普通では分かりづらい体の内部の構造がクリアに分かる様になっています。
•他の参考資料では分かりづらかった部分に手が届く本です。
•骨格と筋肉について勉強したい友達がいれば、まず僕はこの本を推薦します。
骨格や筋肉を理解することで絵に説得力が出る
骨格や筋肉の作りを理解すると、人物の形や動きに説得力が出せるようになって来ます。
肩の出っ張りや、鎖骨のライン、骨盤を知ることで分かる腰の出っ張りなど、知識がある事で、ちょっとした線の違いで人物のリアリティーを出すことが出来るようになります。
これは、写実よりの絵を描く人はもちろんですが、デフォルメよりの絵を描く人でもより存在感のある絵が描けるようになってくるものです。
骨格を理解することで得られるのは、人物のより深い演技だ
人体について骨格や筋肉の動きの正しい知識を得た事で、漫画の芝居の幅が広がり、登場人物の演技をより深いモノに変えていく事が出来ます。
キャラに生命を吹き込む
こちらは中級者~少し上級者向けの本。
ある程度、骨格や筋肉を理解した上で、キャラの仕草や、表情などの表現の幅を広げたいと思っている方には凄くオススメです。
キャラに生命を吹き込む2
上で紹介したシリーズの2弾目です。
動きのあるポーズの描き方
▼女性キャラクター編
▼男性キャラクター編
ネーム・構成が上手くなる本
マンガはネームが大事!
漫画家志望の方はそんな言葉を聞く機会も多いと思いますが、意外とネームについて具体的に技術論を書いている本って少ない様な気がします。
見易いネーム、分かりやすいストーリー、効果的なコマ割りの作り方。
漫画家志望なら知っておきたい漫画の構造的な部分について、分かりやすく解説してくれてる本をピックアップしてみました。
ネーム作りの考え方が学べるので、読んだあとで自分なりに応用させていくとネーム作りもレベルUPすると思います。
スッキリ解決!マンガの悩み
みんなのマンガがもっとよくなる
追記:ネームが上手くなると漫画が上手くなる
ネームが上手くなると漫画が上手くなると言っても過言ではありません。
世の中には「絵は上手いけど、なぜか面白くない漫画」というのがあります。
それは、ほとんどの場合「ネームが面白くない」のが原因です。
つまり…
ネームのレベルを上げる事が、漫画のレベルを上げる事に大きく関わって来るのです。
それでも、ネームを積極的に勉強しようと思う人は不思議なくらいに少ない
それは何故か?
それは…
「ぶっちゃけて言うと、凄く小難しいからです…。」
その上、レベルUPを実感しにくいのも原因です。
漫画を描こう!と思う人のほとんどは、漫画を普段からよく読んでいる人達だと思います。
ですから、なんとなく感覚的にネームは描けるのです。
ですが、そこから一歩踏み込んでネームについて勉強しようと思うと、理屈が多かったりで、小難しいから止めてしまうんですね。
ネームの演出方法や、視線誘導、ページ数に対応してコマ割りを変えていく方法などを頭で勉強しても、目の前の原稿が形になっていく訳ではありませんよね。
だから尚の事、分かりやすく上達が実感できる作画、絵、画力の方ばかりを熱心に勉強してしまう人が多いのが現実だと思います。
そこで…
「そうか!なら自分はネームの勉強するぞ!」
と思っても、そのネームについて詳しく勉強する方法自体が分からない…なんて事もよくあります。
独学でネームの勉強をするのは相当難しいと思うので、ネームについて書かれた本を読んで勉強するか、漫画スクールに通うとかで勉強するのが結局は効率の良い勉強になると思います。
↓ネーム、コマ割りのおすすめ本追加↓
本当におもしろいマンガを描くためのプロットネームの作りかた
漫画バイブル〈5〉コマ割り映画技法編
背景・パースが上手くなる本
マンガでわかるパース!
マンガ背景技法
デジタル背景の描き方
デジタルで一から素敵な背景が描いてみたい人にオススメです。空の描きかたや、テクスチャについてなど、何かと応用が利く技術が学べます。
その他
コンテンツの秘密
「ニコニコ動画」の運営に関わってきた著者がスタジオジブリの制作の現場から学んだ「コンテンツの秘密」が論理的分析で解りやすく書かれています。
制作について更に考えを深めたい人にオススメです。
〈面白さ〉の研究
まとめ・あとがき
漫画が上手くなりたい人に必要なのは知識と行動です。
今回は、その知識の部分に焦点を当てて本を紹介しました。
漫画は知識も含めた総合力の勝負
漫画が上手くなりたい人の多くは、絵の上達だけに関心を示す人が多いように思います。
しかし、漫画は総合力です。
絵の上手さ=画力は、漫画を構成する要素の一つでしかありません。
大きな意味で「漫画」を構成するモノは、
絵の上手さ、
ストーリー、
時代に合ったニーズ、
出版社との対応、
業界のルール、
浮き沈みの激しい漫画業界で漫画を描き続ける強靭なメンタルの維持。
ざっと書き出しただけでも、このように多くの要素が備わって漫画は上手くなっていくものだと思います。
ですが、
漫画が上手くなるために必要なことは、大きくまとめると2つだけ…
■常に漫画に関する知識を幅広く吸収していく
■そして考えて、実践していく
簡単に言えば、この2つを繰り返すだけで漫画は上手くなっていくと言えます。
案外に答えはシンプルかもしれません。
おまけ
サルでも描ける漫画教室
伝説的な漫画参考書。とりあえず自己責任で読んで頂きたいです…。あなたの考え方を変える一冊になる…かも?(笑)