
By: Timothy Takemoto
最近、僕の周りの漫画制作者達の間で作業イプ(作業しながらSkypeで通話すること)をする人が増えて来ている。
そこで、実際に僕も作業イプをしてみて思ったこと、良かったことを書いてみようと思う。
作業イプとは?
作業イプとは、ブログ冒頭でも書いた通りに作業しながらSkype(無料の通話ツール)で通話することを指す。
作業+Skype=作業イプ
Skypeが無料で使えるツールである事と、複数人での同時通話が可能な事や、画面共有によって相手の制作画面などを見ながら作業出来るので、漫画制作者にとっては非常に相性が良い。
では次からはもっと具体的に僕の経験を交えながら、この作業イプの良かったことを書いていこう。
孤独な作業からの解放

By: r. nial bradshaw
なんだか大袈裟な言い方になってしまったが、簡単に言うと一人で孤独に作業するのではなくて、他の人と話しながら作業が出来るので楽しみながら作業が出来るというわけです。
漫画制作って、売れっ子作家になってアシスタントが沢山います!という超例外を除けば、大体が孤独な作業です。
一人で描いてると色々な迷いや疑問が湧いてきても全て一人で対処しなければいけませんし、部屋の中に一人で長時間籠っての作業だと沈みがちになったりします。
一人作業だと他にもモチベーションを保つのが大変だったりします。
漫画制作って思ったより時間がかる作業なので、一本の漫画を完成させるまでモチベーションを保ち続けるのって結構重要な課題だったりするんです。
他の作家さんとの知識の共有ができる
作業イプやってみて良かった!
そう強く思ったのがこの他作家さんとの知識の共有でした。
Skypeの画面共有を使ってお互いの作業環境や、イラストテクニックなどを教えて貰ったり、又は人物の色使いなどの意見を聞いたりする事で新しい知識や意見が簡単に得られることができました。
もちろん基本的には自分で調べたりして知識を得る事が大事だとは思いますが、自分一人で習得出来る技術には限界があったり、自分一人だと考え方や知識に偏りが出来てしまいがちです。
その点、作業イプで他の作家さんの考え方や、ブラシやレイヤーの使い方などを知れる事は自分の表現の幅を広げてくれるのに非常に役に立ちます。
漫画作成ソフトも他の作家さんと同じ物を使っていると、知識やテクニックも応用がすぐ出来ると思います。
ソフトによっては使えない機能などあるので、作画の知識だけでなく、そういった制作環境の知識も教え合えるのも作業イプの良い所だと思ってます。
作業イプの注意点
僕が作業イプを始めてみて感じた注意点としては、他作家さんとのお話が盛り上がり過ぎてしまうと、作業より雑談中心になってしまったり、ついつい作業イプに参加している全員で熱中し過ぎて夜更かしし過ぎてしまい、寝不足になってしまったりすること位です。
ですので、本人たちが注意していれば実質的な注意点は無いようなものです。
まとめ
僕が実際に作業イプをしてみて思ったのは、使い方次第で非常に有効な漫画制作の手段だということです。
孤独になりがちな漫画制作のスタイルを一変させてくれた手段です。
同人誌などで共同制作する時なども有効だと思います。
雑談に引っ張られ過ぎない人なら試してみる価値はあると思います。