漫画の持ち込みが効率悪い理由
「出版社に漫画原稿の持ち込みをして、漫画家デビューする!」
そう考えている人、未だにいますよね…?
ハッキリ言って、漫画家デビューするのに「漫画の持ち込み」は効率悪すぎるので、僕はおすすめしません。
もちろん反論もあるかと思いますが、ここでは、「漫画の持ち込み」が何故効率が悪いのか?
僕なりに経験したことも踏まえて、考察してみたので書いておきます。
持ち込みが非効率な3つの主な理由
最初に、主な理由だけを簡単にまとめると、
2.少数の意見だけで自分の未来が決められてしまう危険性
3.他にもっと効率的な手段が増えたため
上の3つに分類されます。
ここから、もう少し具体的に説明していきます。
1.時間的コストが掛かり過ぎる理由
まず、持ち込みに掛かる時間的コストです↓
主な時間のコスト
1.持ち込みするまでの移動時間が無駄。-主な出版社は東京都内に多く集まっているので、都内在住の人以外は持ち込みに来るまでの移動時間が大きい負担になります。特に東京から遠くに住んでる人は、頻繁に持ち込みするのは現実的ではないですよね。
2.社会人は持ち込みするのに会社を休まないといけない-出版社への持ち込みは、受付時間がほとんど平日の夕方頃までなので、仕事をしている社会人は休暇を取って持ち込みに行かなければなりません。これも社会人なら結構なコスト&リスクにもなります。
3.デビューまでの時間が実は長くなる-この場合はケースバイケースではありますが、新人賞をいきなり受賞する人や、投稿サイトで人気が出てスカウトされる人に比べると、デビューまでの時間が多くかかります。あと、編集さんとの相性の問題なんかもあります。この辺は次の項目で詳しく書いています。
2.少数の意見だけで未来が決められてしまう危険性
3.持ち込みするより、投稿サイトやTwitterに漫画をUPした方が断然効率が良い!
以上のことからも、現代では漫画の持ち込みはデビューまでの効率的な手段とは言えなくなっている。
それよりも、投稿サイトやTwitterに自分の漫画をUPしたほうが多くの人の目に留まる可能性が高い。
更に、少し前までは無料投稿サイトは漫画を投稿しても、基本的に作者に利益が還元されることはありませんでしたが、最近ではアマチュア作家でも、自分の投稿した漫画の閲覧数に応じて収益を得られるサイトも増えてきました。
作者に収益が還元されるタイプの漫画投稿サイト↓

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この点から考えても、持ち込みよりも、いきなり投稿サイトで自分の漫画を公開したほうがメリットがあると僕は考えます。
漫画持ち込みのメリット・デメリットをのまとめ
メリット
- プロの編集さんから自分の作品に対してのアドバイスを直に聞ける。(批判も賞賛も含めて)
- 上手くいけば相性の良い編集さんとコネが出来る。
- 持ち込みで認められれば、デビューまで編集さんと力を合わせて作品作りが出来る。
- 出版業界をリアルに感じられる。(モチベーションに繋がることもあります!)
- 編集さんから、リアルな業界事情を教えて貰える事もある。
デメリット
- 時間がかかる。(移動時間。仕事を休む時間。デビューまでの時間。)
- 編集さん一人の意見に左右される事も多い。
- 自分と相性の悪い編集さんにあたってしまった場合、ほぼそこからのデビューは無くなる。(基本的に最初の持ち込みを見てくれた編集さんが、その雑誌(出版社)のあなたの窓口になります。)
- デビューするまで、あなたの作品がほとんど誰にも見て貰えません。(編集さんを除く)
- 持ち込みをしても、その間の収益はありません。(持ち込み作品からの収益)
↑簡単にまとめると、こんな所でしょうか…。
これと、持ち込み以外の投稿サイトのメリットなどを加えて考えるのが良いと思います。
※投稿サイトのメリットなどについては、別記事で書く予定です。