「お天気ひよりちゃん」一話を描いて…。

hiyorisamune昔からファミリー漫画を描くのが僕の目標だった。

子供の頃から、クレヨンしんちゃん、ちびまる子ちゃん、ドラえもんが好きだった。

大人になるに従って、ファミリー漫画から離れる時間も増えていったけど、それでも、
どんな時でも決まった時間にTVをつければファミリー漫画が待っていてくれた。

小さい頃は世界は平和だと漠然と信じていた僕。

小学生から、中学生、高校生、そして大学生になるに従って、
そんなに簡単なものでもないと思うようになった。

世間には理不尽な事もある。

社会に出るようになって、色々と大変な思いもしてきたけど、その中でも、理不尽に負けずにちゃんとした人間的振る舞いをしていきたいと思っていた。

僕が子供のころ漠然と信じていた、平和な世の中!
どうすれば、悪質な理不尽が少なくなって、大人になっても世界は綺麗だって胸を張って言えるのか?

思い悩んでいた時、ふとTVを付けると子供の頃から流れていたファミリー漫画がそこにはあった。

子供騙しと思って離れた時もあった、ドラえもん…
とぼけた家族団らんの、ちびまる子ちゃん…
最後はいつも笑顔にしてくれるクレヨンしんちゃん…

僕は正直、泣いた。

大人になってから初めて声を出して泣いた。

大事なモノはそこにあると思った。

もちろんだが、ドラえもんの作者もクレヨンしんちゃんの作者も、世の中を知っている大人だ。

その大人が、ファミリー漫画を人生の最後の最後まで描き続けた…。

その思いを感じたように思った。

世界の理不尽さを嘆くよりも、世界の美しさを信じようと思った。

綺麗事じゃなくキチンと胸を張って、僕はいつの日かまだ見ぬ子供に言いたい。
「世界は綺麗だよ!」
って。

あの時、TVに映ったファミリー漫画が僕にそう言ってくれた様に…。

そんな気持ちを込めて描いた、僕の初めてのファミリー漫画。

それが「お天気ひよりちゃん」です。

まだ始まったばかりの漫画ですが、末永く発表し続けられれば幸いです。


kindleでも読めるようになりました。

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